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【旅を考える、観光を考える】 「誰と行くのか」

2012.08.05 18:37|観光活性化
◇【旅を考える、観光を考える】 「誰と行くのか」
前回の【旅を考える、観光を考える】では、観光庁が発表した「若者の旅行離れに関する旅行振興の分析」から、若者の関心を惹きつける旅の企画事例や提案等を見てきました。
 今回は、民間団体等が「何処に旅に行くのか」という視点でなく、「誰と旅に行くのか」を重視した調査を行った、興味深い結果の紹介です。例えば、今夏の旅行予定を聞くと、現在の旅行市場を支えている時間とお金に余裕のあるシニア世代の57.6%が計画していると答えたが、旅行離れと言われている20代の若い男女も5割以上が旅行を予定していて、特徴的なのは、若き20代男性の3割が、あえて予定を細かく決めない「ひとり旅」を予定しているという姿が見えたりしています。この「旅には誰と行くのか」を、そして何をしたいのか等を詳しく調べて、旅のマーケティングの切り口として考えることが、満足度の高い旅行企画の開発や、旅行地としてのあり方にもつながるのではないでしょうか。

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■「旅行は、何処へ行くかはあまり重要じゃない、誰と行くかが重要なんだ」
こういうレポートを最近多よく目にします。また旅行会社や観光地の方々は、この考え方に沿った対応や企画開発を始めておられます。確かに、旅行を楽しむためのポイントは、「何処に行くのか」というのは大切ですが、それと同じ位大切なのが「誰と行くのか」です。
◇ANAの「旅立ち空間」アンケート「一緒に旅するなら誰と行く」によると、気の合う友人と 229人。会社の同僚・先輩と 5人。家族・親子で 306人。夫婦・恋人同士で 635人。いつも気兼ねなく一人旅291人。という結果が出ています。
◇「カウンセラーCHIKAKOのひとこと」さんは、ブログ「どこへ行くかより、誰と行くか」の中で、
『皆さんは、旅行計画を立てるとき、何を思って計画しますか?まずは、どこへ行くかを決め、そこで何をしたいのか思い描きますよね。例えば、はじめから一人旅と決めていれば自分の思うがまま、行きたいところ、したいことを決めていけばいいです。厳密に言えば、一人旅でも誰を思いながら行くのかで、違ったものに見えるはずですが…。でも、誰かと行くとき、その相手のことを思って計画していますか?その「誰か」を優先する計画を立てている方はすでに、楽しい旅行をされている方かもしれませんね。綺麗な景色を見たり、素敵な観光スポットに行ったりしたとき、一人で見るときは、その時の心の持ち方で見える景色も違ってきますが、同じ場所に誰かと行ったとき、一人で見たときの景色とはたぶん違ったものになりますよね。そんな経験ないですか?旅行は、結局は、思い返してみれば、「どこへ行くか」ではないんですね。「誰と行くか」、「何を食べるか」ではなく「誰と食べるか」、「何を話すか」ではなく「誰と話すか」ですよね。その「誰か」が、「幸せ」を共有できる人が望ましいですよね』と書かれています。旅行プランを考える時、私も、CHIKAKOさんが言われるような経験をしているような気がします。
■@nifty「旅行についての本音・実態調査」 (@niftyなんでも調査団、2012年7月6日 )
誰と旅行をするか、という問いに対しては、「夫婦、または恋人と2人で」が50%でトップ。次いで「家族3人以上で」が40%、「一人旅」が25%。既婚者は、「夫婦2人で」「家族3人以上」での旅行が多く、未婚者は「友人と少人数で」や「一人旅」が多いという結果。また、女性の方が男性よりも「友人と少人数で」と答えている人の割合が約2倍と高く、男性は約半数が「夫婦、または恋人と2人で」と答えた。「誰と旅行しますか?」という問いに対して「一人旅」と答えた人を対象に、一人旅のコツを調査。1位は「あえて予定を細かく決めない」という回答。一人旅のいいところは、自由気ままに、どこへでも行けることなので、あえて“決めない”ことがコツという回答が多数が多かったようです。(@nifty「旅行についての本音・実態調査」より抜粋)
⇒@nifty「旅行についての本音・実態調査」
■「今年の夏、国内旅行を予定している20代と60代以上の旅 初調査」
(ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ株式会社 、2012年06月28日)
『「今夏の旅行を予定していますか」という設問に、「予定している」と答えた20代男女50.5%、60代以上男女57.6%。「誰と国内旅行に行く予定ですか?」という設問に、20代男性の約3割が「一人旅」を計画。60代以上男女と20代女性は、家族と旅行が過半数。20代男女は「彼女・彼氏と」が17.0%「友人と」が28.7%と約5割の人が気の置けない友人、恋人たちとの旅行を計画しているのに対し、60代以上男女は「家族と」67.3%と夫婦水入らず、もしくは家族との旅行を予定している結果。さらに世代・男女別に見ると、20代男性は特徴的で「家族と」と回答した人は21.5%にとどまり、「一人で」が28.1%と他属性に比べて突出しており、「友人と」も32.2%も他世代に比べて高い割合を示しています』
⇒「今年の夏、国内旅行を予定している20代と60代以上の旅 初調査」

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◇【地域力「どこどこ」からのおすすめ】 旅を楽しむポイントは「物語に出会う」
地域力「どこどこ」では、『各地の史跡や重要文化財等や無形民俗文化財へのおでかけの旅を、四季の地域の祭りやイベントの季節に考えてみるのは楽しいものです。ゆっくりと、その地に身を置いてみると、当時の時代の歴史や価値感、人の生き方等の物語を知ることが出来、その地に住む現代のまちの人々にも出会うことができ、人間と自然のあり方や世の中のあり方、自分のこれからと次のステージを考える旅になることでしょう』と、おすすめしてきました。また、『メジャーな観光スポットめぐりだけでなく、好きな映画、舞台、小説に登場した場所をゆっくり巡るのもいいでしょう。その地域の歴史・文化や物語に出合い、感動と共感の何かを再発見したりします』と紹介してきました。
 旅に「誰と行くのか」は、ひとりだつたり家族だったりしますが、個人的には、旅先で出会う人、旅行地でお世話になる人達も、私と一緒に旅していただく「誰か」だと思っています。できれば、その「誰か」と、旅先で「物語」を共有できたら望ましいですね。
 昨今の経済不況、観光客減少、そして旅への意識・行動が多様に変化している中、全国の観光地が、どこでも京都・奈良、北海道・沖縄になれるわけがありません。全国の地域が、単に観光客が増えれば良いというだけでなく、観光を、地域の特色と住民の意思と絆を活かした地域としてのまちづくりとしてとらえ、地域資源や人的資源を基にした交流観光等への展開に取り組まれることを願っています。

(マコ)
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