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無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産へのお出かけの旅へのお誘い

2011.12.09 19:51|情報クリップアフター
我が国では、遥か昔より、人々が日常生活の中で生み出し、継承し、守り伝えてきた、様々な風俗慣習、民俗芸能、年中行事などの無形の文化遺産、「無形民俗文化財」があります。無形の民俗文化財のうち、わが国にとって歴史的・芸術的・学術的価値が高く、特に重要なものを「重要無形民俗文化財」として国が指定しています。現在、日本全国に272件もの「重要無形民俗文化財」があり、ユネスコの「無形文化遺産」に登録された、無形民俗文化財も20件あります。
暖かい部屋で、各地の無形民俗文化財の祭事や物語等を見ながら、地図を手に、来年のおでかけの旅を考えてみるのも楽しいものです。お出かけの旅をお考えの時は、無形民俗文化財の祭事やイベントのある季節に行けたら、より良いですね。ゆっくりと、その地に身を置いてみると、当時の時代の歴史や価値感、人の生き方を知ることが出来、その地に住む現代の人々の心にも触れることができ、人間と自然のあり方や世の中のあり方、自分のこれからと次のステージを考える旅になることでしょう。

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新 古寺のいちょうSN3R0583_convert_20111209194338

■ユネスコ無形文化遺産に「壬生の花田植」(広島県)と「佐陀神能」(島根県)が登録。
『ユネスコ無形文化遺産保護条約の政府間委員会は2011年11月27日、豊作を祈願する農耕行事「壬生(みぶ)の花田植」(広島県)と、佐太神社で行われている神楽「佐陀神能(さだしんのう)」(島根県)を、ユネスコ無形文化遺産の「代表一覧表に記載する」ことを決定。これで、日本からのユネスコ無形文化遺産登録は20件になりました。一方、他に我が国から提案した、男鹿のナマハゲ(秋田県)、本美濃紙(岐阜県)、高山祭の屋台行事(岐阜県)、秩父祭の屋台行事と神楽(埼玉県)の代表一覧表への「記載」は見送られ、「情報照会」となりました』 (壬生の花田植は、早乙女と呼ばれる女性たちが田植えを行い、豊作を祈願する農耕行事。佐陀神能は毎年9月の佐太神社の祭りに合わせて演じられる神楽です)
⇒「ユネスコ無形文化遺産保護条約「代表一覧表」への記載に関する審議結果
(文化庁、2011年11月28日発表)
⇒「代表一覧表に記載された我が国の無形文化遺産」 (文化遺産オンライン)
2008年の3件、2009年の13件、2010年の2件がご覧になれます。これに今回の「壬生の花田植」(広島県)と「佐陀神能」(島根県)が加わり、計20件になります。
⇒「ユネスコの無形文化遺産について」 (日本ユネスコ協会連盟HP)
英文表記ですが、今回の2011年までの世界の一覧表(「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」と「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」)がご覧になれます。
【参考】ユネスコの「無形文化遺産」とは
『2003年の第32回ユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約(無形文化遺産条約)」で、無形文化遺産は、人びとの慣習・描写・表現・知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間のことをいうとしています。世界遺産は建造物など形があり、動かないものであるのに対し、無形文化遺産は形にならない人間が持つ知恵や習慣などをさします。特に、次の5つの分野が無形文化遺産に含まれます。 1.口承による伝統及び表現(言語を含む) 2.芸能 3.社会的慣習、儀式及び祭礼行事 4.自然及び万物に関する知識及び慣習 5.伝統工芸技術。同条約においては、無形文化遺産の重要性についての意識を向上させるために、ユネスコ内に設置された無形文化遺産保護に関する政府間委員会によって、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表を作成することとされています。一覧表は、関係締約国からの提案または要請に基づき、締約国から選出される政府間委員会が作成します。一覧表は、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表一覧表)と、「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」(危機一覧表)の2種類があります』

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■我が国の、「重要無形民俗文化財」
『この度「ユネスコ無形文化遺産」に登録された、「壬生の花田植」(広島県)と「佐陀神能」(島根県)は、日本では昭和51年に「重要無形民俗文化財」に指定されています。日本の文化財保護法の規定によれば、文化財は、有形文化財 、無形文化財、民俗文化財、記念物 、文化的景観及び伝統的建造物群の6分野として定義されています。これらのうち、わが国にとって歴史的・芸術的・学術的価値が高いとされるものを「指定」、「登録」及び「選定」しています。民俗文化財は、我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの、と規定され、風俗慣習、民俗芸能、民俗技術、年中行事など、人々が日常生活の中で生み出し、継承してきた無形の民俗文化財のうち、特に重要なものを「重要無形民俗文化財」として国が指定し保存措置を講じています。この指定制度は、1975年の文化財保護法の改正によって実現し、2011年11月1日現在で、合計272件が指定されています』
□平成23年に指定された、重要無形民俗文化財
⇒「平成23年。重要無形民俗文化財の指定等について」 (文化審議会答申。平成23年1月21日)
以下の無形の民俗文化財6件を、平成23年、国の「重要無形民俗文化財」に指定しました。
・本海獅子舞番楽(ほんかいししまいばんがく)(秋田県由利本荘市鳥海町)
・鴻巣(こうのす)の赤物(あかもの)製作技術 (埼玉県鴻巣市)
・三戸(みと)のオショロ流し (神奈川県三浦市初声町三戸)
・小菅(こすげ)の柱松(はしらまつ)行事 (長野県飯山市)
・阿万(あま)の風流大踊小踊(ふりゅうおおおどりこおどり) (兵庫県南あわじ市阿万上町)
・八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)の神幸(しんこう)行事 (熊本県八代市)
□「重要無形民俗文化財」を、都道府県別に見ることが出来ます。
⇒「国指定文化財データベース」 (国指定文化財データベースHP)
国指定文化財データベースのトップページの「文化財の分類毎に見る」の「重要無形民俗文化財」をクリックすると、都道府県別、分野別に見ることが出来ます。都道府県毎にクリックすると、個々の重要無形民俗文化財の写真や内容、祭事などの行われる時期などの主な情報がご覧になれます。
(例示)九州で行われる「重要無形民俗文化財」の祭事の公開予定の一例
(2011年12月から2月まで。日程はいづれも指定当時の公開日です。)
・鹿児島薩摩川内市 甑島のトシドン 風俗慣習 公開日:毎年12月31日
・福岡県久留米市 大善寺玉垂宮の鬼夜 風俗慣習 公開日:毎年1月7日
・福岡県春日市 春日の婿押し 風俗慣習 公開日:毎年1月14日
・福岡県みやま市 幸若舞 民俗芸能 1月20日
・長崎五島市 下崎山のヘトマト行事 風俗慣習 公開日:毎年1月16日
・佐賀県佐賀市 見島のカセドリ 風俗慣習 公開日;毎年2月第二土曜日
■登録有形文化財(建造物)の登録(文化庁、平成23年12月9日発表)
『文化審議会は、新たに147件の建造物(建築物98件、土木構造物19件、その他の工作物30件)を登録するよう文部科学省に答申した。これで全国での登録は8834件となる』
⇒「登録有形文化財(建造物)の登録について」
(例示)九州・沖縄の登録有形文化財(建造物)
南久保田家住宅関連(福岡県うきは市)。小早川家関連(長崎県島原市)。福重家関連(長崎県東彼杵郡)京都大学理学研究科附属地球熱学研究施設火山研究センター(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)。池田家住宅関連(宮崎県宮崎市)。北谷町うちなぁ家関連(沖縄県中頭郡北谷町)。
【参考】登録有形文化財(建造物)とは
『近年の国土開発、都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受ける間もなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代の建造物を中心とする文化財建造物を、後世に幅広く継承していくために、届出制と指導・助言・勧告を基本とするゆるやかな保護措置を講じる制度です。これは、従来の指定制度(重要なものを厳選し許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものであり、平成8年10月から導入されています』(文化遺産オンラインより)
■重要有形民俗文化財、重要無形民俗文化財の指定等 (文化庁発表 平成24年1月20日)
文化審議会は20日、養蚕の無事を祈願した「福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬」(宮城県角田市)を重要有形民俗文化財に、富士信仰にちなむ「吉田の火祭」(山梨県富士吉田市)など6件を重要無形民俗文化財にそれぞれ指定するよう、文部科学相に答申した。近く答申通り指定され、重要有形民俗文化財は212件、重要無形民俗文化財は278件になる。
福應寺の絵馬は、江戸時代半ば以降に奉納された約2万3千点が対象。吉田の火祭は、富士山の夏の登山を終える祭りとして8月26、27日に開催されている。 このほか、明治時代以降に津軽半島で発展した林業の実態を示す「津軽の林業用具」(青森県中泊町)など4件を登録有形民俗文化財に登録、趣向を凝らした踊りが毎年つくられる「姫島の盆踊」(大分県姫島村)など5件を、消滅の恐れがあるため記録を残すべき無形民俗文化財に選択するよう答申した
⇒文化審議会答申「重要有形民俗文化財等の指定等」 (文化庁HP)
【参考】
⇒「文化財体系図」 (文化遺産オンラインより)

【地域力「どこどこ」からのお勧め】
⇒「史跡・名勝や重要文化財等へのお出かけのおすすめ」
(地域力「どこどこ」より。2011/11/19)


(マコ)

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